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​コラム

【郡山市の水害エリア】台風19号で被害が大きかった地域と住宅購入前の確認ポイント

執筆者の写真: 五十嵐 慎吾
五十嵐 慎吾
7月23日
読了時間: 8分

こんにちは、五十嵐です!


セントラル不動産株式会社のブログをご覧いただきありがとうございます。


郡山市で土地や住宅を探している方から、


・「郡山市で水害に注意した方がよい地域はどこですか?」

・「台風19号では、どの地域が浸水したのですか?」

・「ハザードマップに色が付いている物件は買わない方がよいですか?」

というご質問をいただくことがあります。


郡山市では、2019年10月の令和元年東日本台風、いわゆる台風19号によって、阿武隈川や支流の周辺を中心に大きな浸水被害が発生しました。


ただし、注意しなければならないのは、町名全体が一律に危険というわけではないことです。


同じ町内でも、河川からの距離、土地の高さ、堤防との位置関係、道路や水路の排水状況によって、水害リスクは異なります。


今回は郡山市の公式資料をもとに、台風19号で被害が確認された地域と、住宅購入前に確認したいポイントを解説します。


■2019年の台風19号はどのような災害だった?


令和元年東日本台風は、2019年10月12日から13日にかけて福島県を通過しました。

福島県の資料によると、郡山観測所では最大24時間降水量194ミリを記録し、1976年の統計開始以降、10月として過去最大の値を更新しました。

さらに、阿武隈川上流の白河市では最大24時間降水量371ミリを記録しています。

郡山市内だけでなく、阿武隈川流域全体に大量の雨が降ったことで、本流と支流の水位が上昇し、越水・溢水・堤防決壊が相次ぎました。


■郡山市では最大約2万1,331世帯に浸水被害が推定された


郡山市が2019年11月28日時点で公表した資料では、浸水被害を受けた世帯は、最大で約2万1,331世帯と推定されていました。


被害が確認された地域として、次の旧行政区域が挙げられています。


・旧郡山地区

・安積地区

・富久山地区

・田村地区

・日和田地区

・西田地区


また、罹災証明の申請時に申告された件数では、床上浸水6,931件、床下浸水956件とされています。


なお、約2万1,331世帯という数字は発災後の推定最大値であり、罹災証明件数とは集計方法が異なります。


■台風19号で特に被害が確認された地域


郡山市の資料では、河川ごとに次の地域で越水、溢水、堤防決壊が確認されています。


■阿武隈川周辺


阿武隈川では、次の地域で越水や溢水が確認されました。


・阿久津町

・石渕町

・田村町御代田

・田村町徳定


また、阿武隈川と支流が合流する周辺では、水位が下がりにくくなる場合があります。

特に被害状況の資料では、次の場所の出水状況が掲載されています。


・阿武隈川と逢瀬川の合流点付近 富久山町久保田周辺

・阿武隈川と笹原川の合流点付近 安積町日出山周辺


阿武隈川の近くでなくても、支流との合流地点や低い土地では浸水リスクを慎重に確認する必要があります。


■谷田川周辺


谷田川では堤防が決壊し、次の地域で被害が確認されました。


・田村町上行合

・田村町下行合


県の資料にも、田村町下行合付近の堤防決壊状況が掲載されています。


田村町の東部や郡山中央工業団地周辺では、住宅だけでなく企業や工場にも大きな被害が発生しました。


田村町で物件を探す場合は、谷田川だけでなく、阿武隈川、徳定川、周辺水路との位置関係も確認することが重要です。


■藤田川周辺


藤田川では、日和田町八丁目付近で堤防が決壊しました。


郡山市の資料でも、日和田町八丁目が被害箇所として明記されています。


日和田町は広いため、「日和田町全体が同じ水害リスク」という意味ではありません。


藤田川からの距離、土地の高さ、線路や道路、堤防との位置関係を一つの土地ごとに確認する必要があります。


■逢瀬川周辺


逢瀬川では、次の地域付近で越水が確認されました。


・若葉町

・富久山町久保田


逢瀬川は郡山市街地を東西に流れており、その周辺には住宅地や事業所が多くあります。


特に川沿いの低地や阿武隈川との合流点に近い場所では、河川の水位だけでなく、合流先の阿武隈川の水位にも影響を受けます。


■笹原川周辺


笹原川では、安積一丁目付近で越水が確認されました。


県の資料には、阿武隈川と笹原川の合流点である安積町日出山周辺の出水状況も掲載されています。


安積地区では、次の地域でも企業の被害が報告されています。


・笹川

・神明下

・日出山


安積町や安積一丁目周辺で住宅を探す際は、笹原川と阿武隈川の両方の洪水リスクを確認する必要があります。


■そのほか被害が確認された地域


公式資料では、河川周辺以外にも道路冠水や道路崩壊が確認されています。


・富久山町福原付近 国道288号の路面冠水

・向河原町付近 県道郡山大越線の路面冠水

・富久山町北小泉付近 国道288号の道路崩壊

・富久山町久保田付近 道路崩壊


また、商工会などから報告された被災地域には、次の地域も記載されています。


・田村町金屋

・田村町徳定

・田村町上行合、下行合

・富久山町久保田

・富久山町梅田

・富久山町水穴、長沼、上台

・日和田町八丁目


この一覧は、各町全体が浸水したことを示すものではなく、各地域内の一部で被害が確認されたことを示しています。


■郡山市で確認したい主な河川


郡山市が2024年4月に改訂した洪水ハザードマップでは、主に次の河川の洪水浸水想定区域が掲載されています。


・阿武隈川

・逢瀬川

・藤田川

・笹原川

・谷田川

・五百川

・桜川

・天神川

・八島川


現在の洪水ハザードマップには、令和元年東日本台風の被害情報も表示されています。


住宅を購入する際は、現在の浸水想定区域と、2019年に実際に浸水した範囲の両方を確認することが大切です。


■洪水と内水氾濫は別に確認する


水害には、大きく分けて次の2種類があります。


河川の洪水

川の水位が上がり、越水や堤防決壊によって浸水する災害です。


内水氾濫

短時間の大雨によって下水道や側溝の排水能力を超え、道路や宅地に水がたまる災害です。

河川から離れている土地でも、周辺より低い場所や排水が集中する場所では、内水氾濫が起こる可能性があります。


郡山市は、1時間当たり74ミリ、総雨量101ミリの降雨を想定した内水ハザードマップも公表しています。


■ハザードマップに色が付いていたら買わない方がよい?


ハザードマップに色が付いているからといって、必ず購入してはいけないわけではありません。


重要なのは、次の内容を具体的に確認することです。


・想定浸水深は何メートルか

・2019年に実際の浸水被害があったか

・床上浸水か床下浸水か

・敷地が周辺道路より高いか低いか

・河川や水路からの距離

・近隣住宅の基礎や盛土の高さ

・避難場所まで安全に移動できるか

・火災保険の水災補償に加入できるか

・将来売却するときに説明が必要なリスクはないか


同じ浸水想定区域内でも、土地の高さや建物の構造によって被害の受けやすさは変わります。


■中古住宅では売主や近隣への聞き取りも重要


中古住宅を購入する場合は、ハザードマップだけでなく、過去の浸水履歴を確認しましょう。


確認したい内容は次のとおりです。


・2019年の台風19号で浸水したか

・敷地まで水が来たか

・床下または床上まで浸水したか

・浸水後にどのような修繕をしたか

・断熱材、床下、電気設備を交換したか

・カビや腐食の調査をしたか

・罹災証明書が発行されたか


水害を受けた中古住宅では、見た目がきれいにリフォームされていても、床下や壁の内部に影響が残っている可能性があります。


建物状況調査や床下点検も含めて判断することが大切です。


■五十嵐からのワンポイントアドバイス


郡山市で水害リスクを確認するときに、「この町は危険」「この町なら安全」と町名だけで判断するのはおすすめできません。


同じ町内でも、数百メートル場所が違うだけで土地の高さや浸水想定深が変わる場合があります。


私たちが物件をご案内する際は、


・郡山市の洪水ハザードマップ

・内水ハザードマップ

・令和元年東日本台風の浸水実績

・土地の高さ

・河川や水路との位置関係

・前面道路や周辺地形

まで一つずつ確認することが重要だと考えています。


価格や間取りが魅力的な物件でも、水害リスクを知らずに購入するのと、十分に理解して備えたうえで購入するのとでは大きな違いがあります。


■よくある質問


Q. 台風19号で特に被害が大きかった地域はどこですか?

A. 公式資料では、阿久津町、石渕町、田村町上行合・下行合・御代田・徳定、日和田町八丁目、若葉町、富久山町久保田、安積一丁目などで、河川の越水・溢水・堤防決壊が確認されています。ただし、各町の全域が同じ被害を受けたという意味ではありません。


Q. 郡山駅の東側は水害に注意が必要ですか?

A. 阿武隈川に近い地域や、逢瀬川・谷田川などとの合流部周辺には浸水想定区域があります。ただし、土地ごとに想定浸水深が異なるため、住所を特定してハザードマップを確認する必要があります。


Q. 川から離れていれば安全ですか?

A. 必ずしも安全とは限りません。短時間の大雨による内水氾濫や、道路・側溝からの浸水も考えられるため、洪水ハザードマップと内水ハザードマップの両方を確認しましょう。


Q. 水害履歴のある土地は売却できますか?

A. 売却自体は可能です。ただし、売主が把握している過去の浸水履歴や建物への影響については、買主へ正確に説明することが重要です。


■まとめ


郡山市では、2019年の台風19号によって、阿武隈川とその支流周辺を中心に甚大な浸水被害が発生しました。


特に公式資料で河川被害が確認されているのは、

・阿武隈川周辺の阿久津町、石渕町、田村町御代田・徳定

・谷田川周辺の田村町上行合・下行合

・藤田川周辺の日和田町八丁目

・逢瀬川周辺の若葉町・富久山町久保田

・笹原川周辺の安積一丁目

などです。


ただし、町名だけで安全性を判断することはできません。


住宅や土地を購入する際は、現在のハザードマップ、台風19号の浸水実績、土地の高さ、内水氾濫の可能性を、一つの物件ごとに確認することが大切です。


セントラル不動産株式会社では、物件の価格や間取りだけでなく、過去の災害履歴や周辺の地形も確認しながら、メリットとリスクを正直にお伝えしています。


郡山市で水害リスクも含めて安心できる住宅を探したい方は、お気軽にご相談ください。


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